【FAって何④】ローレンス・D・マイルズ氏
ローレンス・D・マイルズ氏は、「ファンクショナル・アプローチ」を開発しました。
彼が、GE社でまだ設計技師だった時、「なぜ皆、物にどれくらいお金がかかっているのか気にしないのか」と上司に発言しました。その発言を購買部長が知ることとなり、彼は購買部に移動となりました。1938年、彼が34歳の時でした。
そして、コストのことをいろいろ知ることができました。その後、戦時中の資材不足の中、仕様書どおりの調達に苦労しながら、この仕様が何のファンクションを果たしているかわからないことに気が付きました。彼は、「必要なものを調達する研究がしたい」と申し出て、営業部に研究者として移動することができました。1947年秋、彼が43歳の時でした。
そこで彼は、「我々は、材料を買うのではなく、ファンクションを買うべきだ」ということを発見し、「適切なファンクションと適切なコストがあるものに価値がある」という法則を見出しました。そして、出来上がったのが、1947年12月に生まれた「バリュー・アナリシス・ファンクショナル・アプローチ」でした。
1904.4.21 | ネブラスカ州ハーバードで生まれる | |
1925-1928 |
高校教師を1年し、銀行の出納係や窓口を担当 |
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1932-1938 |
GE社真空管の設計技師 |
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1938-1944 |
GE社購買部で購買担当 |
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1944-1947 |
購買部のマネージャーとして、ロックシュレータ(GEの子会社)に出向。設計のコストへの影響を気づく |
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1947秋 |
GE社に戻り、コストや生産性を向上するため、ウイリアム・スレデンシェック営業マネージャーの下で、ファンクショナル・アプローチの研究に専念する |
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1947.12 |
“The Basic Value Analysis Functional Approach” が生まれる |
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1948-1953 |
年間1000人に研修し、4年で1千万ドルを削減 |
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1954-1958 |
GE社で認められ、実績と教育が一気に進む |
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1959-1964 |
SAVE協会設立し、社会的な活動を始める |
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1964 |
GE社を退職 |
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1965-1980 |
世界中で講演、研修し、執筆や普及活動に取組む |
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1985.8.1 |
メリーランド州イーストンにて永眠(81歳) |
以上、マイルズ・バリュー・ファンデーションより
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