会社が進化し続けるための4つの柱 ~風土づくり~
継続的に進化していくためには、仕組みをフル回転する風土をつくる必要があります。
仕組みができても、関係者が拒絶するものであっては、空回りするだけです。
関係者も協力し、応援し、支援するような風土が必要です。風土があるから、人材が育ち、組織が受け入れられ、仕組みが回るのです。
いろいろな組織に進化のスキルを定着させてきておりますが、最初はどうしても既存の風土が進化を拒絶する反応を示します。これは、当然の反応だと思っております。
だから、風土づくりが柱の1つになっているのです。どんな風土でも初めは拒絶でも、しだいに拒絶から回避に変わり、回避から併存にかわり、併存から融合に変わっていくものです。
風土をつくるために、2つのポイントがあります。
1つは、全従業員がかかわる風土であることです。
一部の従業員だけの風土では長続きしないでしょう。流行りで終わるか、風土のある従業員とそうでない従業員の対立で終わるでしょう。
全従業員がかかわる風土だから、内発的動機が生まれ、自発的な行動につながります。
もう1つは、既存の文化になじむことです。
風土は、社風であり、企業文化であり、カルチャーです。創業当時から脈々と受け継がれた大切なモノだと思います。
それを捨て、全く新しい風土を持ち込むのはよくありません。それは進化というよりも、生まれ変わるようなものです。生き残ったとは言えません。あくまで既存の文化と融合していくことを考えていきます。
『第三世代の経営力』(横田尚哉・著、致知出版社・刊)からの抜粋。
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目次
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【第1章】 経営は進化しなければならない
【第2章】 経営力から見た3つの世代
【第3章】 進化するために備えるべき要素
【第4章】 第3世代に適合した姿に変わる方法
【第5章】 いつまでも進化し生き残る法則
・進化できない企業の6つのタイプ
・話題の企業にみる進化
・進化は3人で決める
・仕掛けるときは強みに投資、仕組む時は弱みに投資
・いまの手段を手放すことができるか
・生き残るための企業に必要な4つのシステム
・4日間で40億円を生み出すファンクショナル・アプローチ
・4日間で何を行っているのか
・進化に失敗しないための3つの禁則
・進化力を高める時に必要な3つの条件
・進化し続けるための4つの柱
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