『VEの魂』のゲラチェック終了
2015年10月末に出版される書籍のゲラチェックが終わりました。
今回は、製造業の「ものづくり」のリーダーに向けの内容で、日経BP社から出ます。佐藤嘉彦氏を発起人にした6名の共著です。
私は、バリュー・エンジニアリングの章を担当し、中でも、ファンクショナル・アプローチやFASTダイアグラムを執筆しました。
『VEの魂 ~プロジェクト・リーダーの9割が誤解している本当のこと。』(日経BP社・刊)
内容紹介(Amazonより)
今日の仕事に使える。明日からの仕事が変わる。
レジェンドが説く、ものづくりの原理原則
チーム310――。こう名付けられた本書の著者6人は、VE(バリュー・エンジニアリング)界では誰もが知る伝説のエンジニアたちだ。発起人である佐藤嘉彦氏は、いすゞ自動車に在籍して原価技術推進部長や技監などを歴任し、1990年代前半には倒産しかけた同社をVEのアプローチによって見事に再建させた。
本書では、そんな佐藤氏を含めたメンバー6人が、今の日本のものづくりを、今のマネジメントの考え方を、そして今の管理技術の在り方を徹底的に議論し、あえて「間違い」という逆説的な視点から、今の日本の製造業に活力を与えようと試みた。とりわけVEに関しては、経験を軽んじる現行の資格制度に一石を投じながら、経験豊富なレジェンドならではの実践的な視点が随所に光る内容となっている。
佐藤氏はスキーの指導員でもあり、「管理技術はスポーツと同じ」と、よく口にする。例えば、スポーツ界のレジェンド、葛西紀明氏が競技するスキーのジャンプでは、選手は滑走姿勢や空中姿勢を保つ筋力、着地の衝撃に耐える脚力といった基礎体力を備えた上で、加速力を増す姿勢、踏み切りのタイミングや角度、雪質に合わせたワックスのチューニングといった技術を磨く。しかしどんなに技術を身に付けたとしても、肝心要の基礎体力がなければ決してメダルには手が届かない。
ものづくりにおける、VEをはじめとした管理技術は、まさに基礎体力そのもの。ものづくりのレジェンドたちの目には、その基礎体力が落ちてきているのではないかと映っているのだ。
チーム310の思いはただ一つ。それは、日本のものづくりが世界で再び輝きを取り戻すこと。本書には、そのためのヒントが満載されている。
≪おもな内容≫
【序 章】管理技術総論
【第1章】原価管理・原価企画
【第2章】VE(Value Engineering)
【第3章】Tear Down
【第4章】部品数マネジメントとMD(Modular Design)